どうも!Bluetoothの規格にうるさいもとゆき(@motoyuki_321)です
- Bluetoothって音質悪いの?
- SBCとかAAC、コーデックって何?
- イヤホンを購入したいけどワイヤレスにすべきか有線にすべきか・・
解説していくね!
そもそもBluetoothにも規格があるのをご存知ですか?
そして規格(バージョン)やコーデックによって音質が全然違うのは知っていますか?
Bluetoothのイヤホンやスピーカーの音質は規格やコーデックによって大きく変わります
だからBluetoothイヤホンやスピーカーを買うなら規格(バージョン)やコーデックを意識するのはとても大切です
本記事を読んで得れることはこちらです
- Bluetoothの規格がわかる
- コーデックとは何かがわかる
- ワイヤレスイヤホンやスピーカーの選ぶポイントがわかる
ではまとめていきます
Bluetoothの規格とは何?
音質に影響があるって本当?
Bluetoothには規格(バージョン)があります。
簡単に表にまとめました
バージョン | 性能や機能など |
1.1 | 最初のバージョン |
1.2 | 2003年11月に公開された2.4Hzの無線LANとの干渉対策のされたもの |
2.0 | 1.2よりも大きなデータ通信ができるようになった。 最大3Mbpsの通信が可能。 |
2.1 | ペアリング(接続のこと)を簡略化しNFCに対応した。 |
3.0 | 最大24Mbpsの通信が可能になり、省電力性も向上した。 最近は最低でも3.0には対応していることが多い。 |
4.0 | 3.0より大幅に省電力化を実現。 2009年12月公開で多くのプロファイルに対応した。 最近の機器の主流はこちら。 |
4.1 | 4.0より電波干渉を抑え、データ転送の効率化や自動の再接続機能、またインターネットに直接接続できるようになった |
4.2 | 4.1のデータ通信速度がさらに高速化 |
5.0 | 通信速度が4.0の2倍になり、通信距離も最大で四倍の400mまで拡大した。 |
最近の製品はほとんどがバージョン4.0以上です
ただし安価な製品などはバージョン2.0や3.0にしか対応していないこともあるので注意
というのはバージョンによってワイヤレスイヤホンやスピーカーの音質は変わり、電池持ちも大きく変わるためです
- ちなみにBluetoothは最新の規格(バージョン)に対応していたとしても必ず下位互換する必要しています
- そのためBluetooth5.0の製品にBluetooth3.0の製品をつなぐことは可能ですのでご安心を
上記の表を見ていただければわかるようにBluetoothは規格(バージョン)をまたぐごとに通信速度や最大データ量は大きく変化し、全く別物になります
ちなみにiPhone7ならBluetooth4.2ですし、iPhoneXS以降ならBluetooth5.0です
これをゼンハイザーのおしゃれで高音質なトゥルーワイヤレスイヤホン『M3IETW BLACK』を参考に解説していきます
『M3IETW BLACK』はBluetooth5.0対応
ですのでiPhoneXSに接続するとBluetooth5.0で動作しますが、iPhone7に接続時はBluetooth4.2で動作することになります
ここまでが規格(バージョン)の解説になりました
- 対応しているBluetoothの規格(バージョン)によって電池持ちが全然違うから注意が必要だよ!
- ワイヤレスイヤホンやスピーカーを買うなら4.0以上の製品がおすすめ!
それでは次は音質に大きく影響するコーデックについて解説していきます
Bluetoothの音質は対応コーデックによって決まる
iPhoneならSBCよりAACにすべき
ではBluetoothの音質の良し悪しは何によって決まるのか
それは『コーデック』です
下記にて代表的なコーデックをまとめました
コーデック | 説明 |
SBC | Bluetooth製品に搭載必要な必須コーデック。 圧縮時に高音域を消すため低品質な音楽再生になる。 また無音時には無音でなくホワイトノイズが発生するのでうるさい。 |
AAC | SBCとほとんど変わらない圧縮率ではあるものの、SBCと違い高音域を消すことがないため高音質な音楽を楽しむことができる。 主にApple製品にて採用されている。 |
aptX aptXHD | 圧縮率はSBCと比べて格段に少なく、高音域を消すこともなくタイムラグもほぼない。 Androidで採用されているがApple製品は非対応。 ちなみに上位のaptHDではハイレゾ対応 |
LDAC | ソニーが開発したaptHDと同じくハイレゾ対応のコーデック。 スペックは一番良い。ただし対応機器は少ない |
Bluetoothはデータ通信量に限りがあるのでCD音源をそのまま送ることはできません。
そのため圧縮してデータを送り、イヤホン側で圧縮したデータを解凍して音に変えます。
- 元データ(iPhone)
- 圧縮
- 送信
- 解凍して再生(イヤホン)
上記のイメージです
簡単にいうと布団の圧縮袋と同じです
ただしBluetoothというのは基本的には『非可逆圧縮方式』というのものを採用しています。
- 簡単に説明すると『非』『可逆』なので圧縮袋から取り出しても最初の状態には戻らないよ!いうこと
- つまり圧縮する前にデータをいくつか消します
ここでいう『消すデータ』というのは『人に聞こえない高音域』を指します。
たしかに疑問はわかります
しかし実際はこの『人に聞こえない高音域』を消すと人間の耳で聞いても全く別物の音になります
なんでこんなことが起こるのかというと非可逆圧縮を羽毛ぶとんに例えると『ふとんの中の羽毛を抜いてから圧縮するのと同じ』だからです
ふとんを圧縮する前に羽毛が抜かれているのだから、解凍した時にふかふかな布団じゃなくなるのはしょうがないですよね
このコーデックはBluetoothの規格(バージョン)と同じ考え方です
- どんな機器でも最低でもSBCには対応していること
- 接続する機器の双方が対応した規格がない場合は下位互換のSBCにて接続される
必ず接続できるのは安心ですが、残念ながらSBCだと音質が大きく劣化します
つまり少しでも高音質で再生したい場合は最低でもAAC以上のコーデックに対応している製品を選ぶ必要があります
対応コーデックは製品により様々でaptXに対応していてもAACに対応していないこともあるので注意
ちなみに低価格商品のワイヤレスイヤホンでもAACにもaptXにも対応しているものもあります
おすすめのワイヤレスイヤホンは別の記事でも解説しているのでよかったらどうぞ
SBCでも音質が良い製品もある【悪くない】
上記ではSBC批判のような内容を書いてきましたが、とはいえSBCでも音質の良い製品もあります。
例えばこちら
名機と名高いSHUREのSE215のワイヤレスモデル
こちらのBluetoothの対応規格はSBCまでです。
でも他のSBC対応製品に比べると良音です
なぜコーデックがSBCでも音質が良いのかというと、音質はコーデックだけではなくアンプなどによっても左右されるからです
SHUREはオーディオ業界の世界的な企業としてのさすがの技術力で、SBCまでしか対応していない製品なのに、アンプの力でかなりの音質を再現しています
また上位機種のSE535やSE846でも同じSBCのBluetoothレシーバーを採用していますが、イヤホン自体が良いこともあり更なる高音質を楽しめます
もちろんイヤホン自体の性能は同じSEシリーズなので単純にバージョンアップ版です
すでにお持ちの方はケーブルだけで取り替えも可能です
Bluetoothの規格(バージョン)は大事だけどSBCでも音質の良い製品もあるから選ぶ時のポイントに!
Bluetoothの規格(バージョン)を知っている人はほとんどいなかったと思います
ですが、知っておくと思わぬコスパ最高のイヤホン選びができるかもですしね
逆にこういうことを知らずに『高音質!安い!』などの宣伝言葉だけを見て購入すると、自分のiPhoneに対応していないことも。。。
コーデックも音質を考えればAAC対応以上の製品を選びたいところですよね
とはいえコーデックだけでは語れないところもあるので餅は餅屋です
つまりイヤホン好きな人にオススメを聞くのが一番間違いは無いですよ!
ということで本ブログでもおすすめのワイヤレスイヤホンを別の記事でまとめているのでよろしければご覧くださいませ
せっかくこの記事を読んでもらえたのも縁なので、ぜひ正しい知識を身につけて良い買い物をしてくださいね〜!