どうも!インターネットに繋がらない問題の第一人者@motoyuki_321です。
先日ユーザーから『インターネットに繋がらない!』と問い合わせがあった。
この手の問い合わせは非常に多いのだが、理由は様々。
インターネットに繋がらなくなるとみなさん困りますよね?
今回の解決策(問題点)は非常にトリッキーであったのだが、解決までの過程は非常に一般的なもの。
なので他の現象でも役に立つかと思います。
経過を説明していきます。
事前準備として再現性の確認と疎通確認は必須!
まずは以前の記事の中でも解説しているのだが、まずは再現性の確認が必要だ。
その後に社内ネットワーク内での障害なのか外部ネットワークの問題なのかを切り分けする必要がある。
このことは以前の記事(BuffaloのNAS(特定のフォルダ)に急に繋がらなくなった時に試したことと解決策!)にも書いており重複するので是非こちらをご覧いただければと思う。
今回のケースでは社内全てのPCがインターネットにだけ繋がらないという。
ですのでどれか一台のPCからルーター(外部と内部の境界線)までの機器に異常がないか調べていく。
主にpingコマンドでとりあえず間に入っている機器の状態は把握できるかと思うのでpingコマンドにて疎通確認を行う。
そうしていくとルーターまではとりあえず接続できていることを確認できた。
次に外部に対してpingを投げて到達できるかのチェック。
これは前の記事にも書いたグーグルの公開サーバー『8.8.8.8』に投げてみる。
ちなみに今回のケースではこれも反応がなかった。
社内ネットワークには繋がる?外部接続ができない?
切り分けとしてまず大事なのは
- 社内ネットワークには繋がるのか
- 外部接続だけがダメなのか。
といったところだ。
今回のケースだと典型的な『社内ネットワークには繋がるけど、外部接続はできない』という状態だった。
『wifiには繋がるけどインターネットに繋がらない』は当たり前!その理由は?
DHCP(IP自動割り当て)の問題も疑ってIPアドレスやサブネットマスク、ゲートウェイを固定にしてもダメ。
DHCPとは何?固定IPとの違いは?設定方法は?【ネットワーク初心者向け】
DNSはルーターのゲートウェイと同じものを割り振るとプロバイダから指定されたDNSへのリレーしなかった時に接続不可になる可能性を考慮し、『8.8.8.8』を設定した。
ちなみに最近出てきたDNSで最速のものは『1.1.1.1』らしい。
確かに早いような気がするので私もよく利用している。
そもそもDNSの意味がわからない人は以前の記事を見てもらえればと思います。
DNSとは何?覚えておくと役に立つネットワークの知識!【ネットワーク初心者向け】
結論を言うとDHCPを無効化しても、DNSを任意のものを使用しても、グーグル様の公開サーバーには到達できなかった。
このケースではNTT製のCTU兼ONUを利用していた。
そこでものは試しとルーターの中に入って設定項目を見ていくとルーターの中に『ping』の項目を発見することができた。
つまり今までのpingコマンドはあくまで『PC』から外部サーバーに向けてのpingなので『ルーター』からの疎通確認を行ったわけではない。
というわけでルーターの機能として、pingコマンドで外部接続できるか試していくも、接続できなかった。。。
そうなるとNTTのルーターか、光ファイバーの線、NTT局内の問題くらいしか考えられない。
原因切り分けのためNTTに電話する
先ほどの過程で明らかに内部のネットワークの問題ではなく、NTTのルーター以降の問題であることが判明した。
そうなれば話は早い。
まず最初にNTTに電話することに。
NTTは障害を受け付けした後に遠隔で回線チェックを行い、NTTのルーターまでの間で問題がないかを確認してくれる。
結果として今回はNTTとしては特に障害は特定できないとのこと。
社内ネットワークにも問題がなくて外部の回線も問題ないのであれば疑うべきはNTTルーターだ!
ということでNTTにルーターの交換を要請した。
その後NTTがルーターの故障を認め、インターネット接続もできるようになる問題は解決に向かったのだが。。。
数日後に同じ現象再発!原因はなんだったのか?
数日経過し同じ現象が再発した。
NTTのルーターも交換したばかりなので問題はなさそうだし、それ以外のところも前回同様で問題ない。
そうなると何が問題かわからない。
そこでふと思いついたのがプロバイダである。
プロバイダの料金未納ではないかと疑うもそれもなく、プロバイダ情報をみると特に変なところもない。
やむを得ずお客さんからプロバイダ会社(地元の企業)に連絡してもらったところ衝撃的な出来事が判明する。
なんとこのユーザーのオーナー宅のプロバイダ情報を会社のプロバイダ情報を同じものを使用していたというのだ。
オーナー曰くは『同時に使わなければ大丈夫と言われた』といっていた。
しかし毎回ルーターの電源をOFFにしてから家を出るわけでもないのに、そんな馬鹿なことあるわけがない。
事実家のネットも都合悪かったと。
本当にいい迷惑である。
すぐさま別のプロバイダ情報を発行してもらい、設定し直すことでこの問題は一件落着した。
まとめ:プロバイダ情報が重複していても問題なく使えるのか?
本当にくだらない理由で振り回された感があり怒り心頭。
プロバイダ側の問題でもあるので本当に徒労であった。
ちなみに私自身プロバイダ情報は光回線の契約に紐づくから契約時の拠点と異なる場所での使用はできないと勝手に思い込んでいた。
後日改めてNTTの人に裏話で聞いたのだが、プロバイダ情報は基本的に設定すれば契約時の拠点と異なっても使えるとのこと。
つまり東京で取得したプロバイダ情報でも神奈川で使えるらしい。
実際にNTTの技術担当者とかでも通信確認用に家を出るときに自宅のネットワークを遮断して、出先で通信確認するときに自分の家のプロバイダ情報を利用している人も数名いるとのこと。
なんじゃそら!