どうも!@motoyuki_321です。
書評記事なるものはしばらく書いていませんでしたが、久しぶりに書いてみようかなと
今回は元マイクロソフト社長の成毛眞さん著作の『amazon〜世界最先端の戦略がわかる〜』です
Amazonって時価総額世界一の会社なのに最近まで赤字だったのをご存知ですか?
知ってるようで知らないAmazonについて掘り下げていきたいと思います
外国の人の書いた本だと正直読み難かったり理解しにくいところも多いけど、この本はめちゃくちゃ読みやすくてオススメです
【amazon〜世界最先端の戦略がわかる:書評】
ビジネスマンは知るべきアマゾンの凄いところを解説
Amazonがすごい会社であることは誰もがわかっているかもしれないけど、具体的にどうすごいの?と聞かれると答えれる人は少ないと思う
そこで今回は【amazon〜世界最先端の戦略がわかる〜】を読み、Amazonのすごいところをまとめていこうと思います。
- GAFAの中でもぶっちぎりの成長率
- 赤字まみれと桁違いの設備投資
- 世界一豊富な品揃えを支える仕組み
- AWSというamazon利益のほとんどを生み出しているサービス
- 酒・タバコよりも辞められないプライム会員サービス
こんなことを解説していきます!
GAFAの中でもぶっちぎりの成長率と設備投資
Amazonの恐ろしいところのひとつがその成長力
売り上げは常に前年比20%の勢いで伸び続け、時価総額にしてFacebookのほぼ2倍
日本最大の時価総額を誇るトヨタ自動車と比較すると3倍以上
もちろん利益も大きいのかというとそんなことは無い
amazonは創業から2014年まではずっと赤字
2017年度は売上だけで1770億ドルもあるにも関わらず、利益はわずか30億ドル
ちなみに売り上げ金額が1/3以下のトヨタの純利益は249億ドル、日本円にして2兆5000億円ほど
これはamazonの利益の8倍以上です
売上はトヨタの3倍以上あるのに利益は1/8というのがamazon
ここからみても異常さがよくわかる
なぜ赤字続きや利益が出てもわずかなのかというとその秘密は『投資額』にある
Amazonでは本業で稼いだ利益のほとんどは設備投資や研究開発に投資している
2017年度の設備投資に充てた金額はなんと100億ドル
日本円にすると1兆円近い投資をしていることになる
これはGAFAの中から見ても異常な数字
こんなもん普通の企業が追いつけるわけが無い
ではその巨大な投資金額は一体に何に使われているのだろうか
近年特に力を入れているのが『物流』である
でもその前にAmazonの品揃えについても少しまとめます
Amazonは地球上で最も品揃えが豊富
Amazonは地球上で最も品揃えが豊富な企業であることは間違いない
転機となったのは『マーケットプレイス』にある
Amazonではサイトのアクセスが増え、品揃えが豊富になったことで既存の倉庫や物流に問題が発生した
そこで自社の倉庫管理システム・物流システムを『KIBA』というシステムを持つ会社の買収により効率化した
この仕組みで得た過剰なまでの効率性を生かしたのが『マーケットプレイス』
マーケットプレイスとは簡単にいうとamazonのシステムを他の小売店が使える仕組みのこと
自社で仕入れて物を売るだけではなく、他の小売店の商品も『Amazon』というサイトから販売できるようになったことで『Amazon』としての商品数が爆発的に増えた
結果、本のオンラインストアとして始まったAmazonは『地球上で最も品揃えが豊富』な店になったというわけ
ちなみに『マーケットプレイス』で使えるのは『Amazon』というWebサイトだけではなく、配達に至る物流もAmazonのシステムを使えるところがポイント
このシステムのことを『FBA』という
FBAではユーザーへの配達などの手配は、商品をamazonに送ることで全てamazonがやってくれる
小売店からすれば自社のポータルサイトを作る必要も集客する必要もなく、amazonという巨大なWebメディアを使って売ることが出来、しかも配送までやってくれる
またamazonにしても余っている倉庫管理・物流網を利用してFBAを利用する企業から手数料を取れるのでどちらもメリットがある
ここからわかるようにamazonはほとんどのこのパターンで成長している
- 自社の業務の効率化
- 効率化した技術を販売
この後出てくる『AWS』も同じで『自社の課題解決』→『余ったパワーを他社に販売』の流れです
AWSというAmazonの利益のほとんどを生み出しているサービス
Amazonというのはほとんど利益を生み出さない会社であることは説明しましたが、その中でも最も多くの利益を生み出しているのが『AWS』というサービス
これは簡単にいうと『クラウドの貸しサーバー』のこと
顧客にはなんと『CIA』がいます
AWSが誕生した経緯は上記と同じです
- 自社のサイトにアクセスが増えて市販のサーバーじゃ耐えられない
- 自社で強固なサーバーの仕組みを構築
- 強力すぎてパワーが余ってる
- 売っちゃおう
上記のとおり
つまり『自社の業務の問題点を解決』→『余ったから売ろう!』ですね
ただこのAWS、圧倒的なコスパの良さとCIAが顧客にいるという安心感かNETFLIXなども顧客
日本でもキャノンやキリンビール、ユニクロ、三菱UFJ銀行まで顧客です
このAWSが実はAmazonの一番の稼ぎ頭
売上規模はAmazon全体の1/10です
しかし2017年度のAmazonの営業利益は41億円ですが、AWS単独の営業利益は43億円
つまりAWSで稼いだ利益を他の事業の赤字で食いつぶしているわけですね
ちなみにAWS自体の売上は前年比50%で伸びており、マイクロソフトやグーグルなんかのクラウドサービスの追随を許しません
すでに売上高にしてマイクロソフトの6倍、グーグルの10倍以上に相当します
この理由は冒頭に書いたように設備投資金額の巨大さによる圧倒的なコスト安とシステムの強化ですね
そしてこの本を読んで気付かされたのですが『最近何でこんなにクラウドサーバーが増えるのか』がわかりました
例えばAmazonでは世界中に顧客がいるから日本限定なら昼間にアクセスが集中するけど夜は空いてる
この空いてる時間が勿体ない
でも反対側の国なら『日本が昼の時は夜』だし『日本が夜の時は昼』だから逆転するんですよね
つまり全世界に顧客がいれば、クラウドサーバー自体は24時間稼働するし全世界からアクセスできるから、一日中働かせれるから一番コスパが良いという
しかもサーバーの置いてある場所は夜間の方が電気代が安かったりするから更にお得という合理性の塊
酒・タバコよりも辞められないAmazonプライム会員
便利でお得なAmazonプライム会員
ワタシも大好きです
そんなAmazonプライムですが会員数がすでに国家クラスなのは知っていますか?
- アメリカ人口:32000万人
- アメリカAmazonプライム会員:8500万人
アメリカではおよそ4人に1人がプライム会員です
ちなみにアメリカの世帯数は12500万軒なので、世帯数換算だと約70%に相当します
ドイツの人口が8000万人ほどなのでドイツ人全員がプライム会員になってもまだ余るくらいですね
プライム会費だけで約1780億ドルの売上
日本円にしておよそ17兆円超え、、、恐ろしい
このプライム会員は海外では酒・タバコよりも辞めるのが難しいと言われているらしい
理由はもちろん圧倒的なサービスの多さでライフスタイルに入り込んでいることです
日本ではプライム会員の会費がアメリカの半分以下ですがこれだけお得です。
- 配送料が無料になる+配達の時間指定やお急ぎ便が無料!
- Prime Readingで1000冊の本が読み放題!
- Prime Musicで100万曲の音楽が聴き放題!
- プライムビデオで25,000本の映画が見放題!
- プライムフォトで写真を無制限に保存できる!
- Kindleをもっているとオーナーライブラリーで毎月一冊無料で本が読める!
- ニンテンドースイッチオンラインの年会費が無料に!
- Amazonパントリーで日用品をまとめ買いできる!
- プライムデーやタイムセールに参加できる!
- Prime Nowの利用で1時間以内に商品が届く!
- Amazonフレッシュで生鮮食品が買える!
- プライムワードローブで自宅で服や腕時計などを試着できる!
- Amazonファミリーで赤ちゃんのいる家庭はお得!
特典多すぎですよね笑
ぶっちゃけプライムビデオだけでも元が取れるレベルですからね
ちなみにAmazonはプライム会員に関してはサービスを豊富に提供する代わりに加入者が増えると値上げする傾向にあります
安い会員費のうちにAmazonプライムを堪能したい方は今のうちにAmazonプライム会員になることをオススメします
30日間の無料体験もあるのでまずは無料で試してみましょう!
プライム会員についてはこちらの記事で解説しているのでよかったらご覧ください
【2019年】Amazonプライム会員なら映画や音楽が無料!おすすめの13の特典・メリット・デメリットを解説!
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まとめ:将来Amazonは配送まで手掛ける
以上でまとめてきました
ちなみに将来Amazonは配送まで全て手掛けると言われています
というのはAmazonにとって一番のネックは『ラストワンマイル』という『お客さんに商品を届ける物流』です
最近だとヤマト運輸が『これ以上は無理!』と値上げしたことが話題になりましたが、現状Amazonは値上げされたとしても物流は他社に頼らざるを得ないのが現状
これを打破するために小規模な配達業者を使う仕組みやウーバーイーツのような仕組みを導入するなどしていますが、最終的には自動運転・ドローン配送を駆使して最後の配達までAmazonが請け負う形になる未来が想像されています
実際Amazonは空中に浮く巨大な倉庫を構え、そこからドローン配達部隊を飛ばす構想をまとめています
結果として余った物流能力は民間企業に開放するでしょう
そうなると大手配送業者などの仕事は激減しそうですね、、、
ということでAmazonを知れば未来が見えます
この記事ではかなり省いているので伝えきれなかったことはたくさんあります
少しでも興味を持った方は是非一度『amazon〜世界最先端の戦略がわかる〜』をご覧ください
外国の人の書いた本だと正直読み難かったり理解しにくいところも多いけど、この本は日本人でしかも元マイクロソフトの社長を務めた成毛さんの著作なのでめちゃくちゃ読みやすくてオススメです