どうも!DHCPより固定IP派の@motoyuki_321です。
今回のテーマはDHCPとは何?覚えておくと役に立つネットワークの知識!【ネットワーク初心者向け】です。
ネットワークの設定を触るときにDHCPという単語を聞いたことはありませんか?
意外とわかりそうでわからないのがこのDHCP。
みなさんのパソコンやスマホではインターネットを使用しますよね?
インターネット使用しているということはIPアドレスが設定されています!
でもIPアドレスなんて設定した覚えはない。。。
それはDHCPで自動的に設定してくれているからです!
そんなわかりそうでわからないDHCPを宇宙一わかりやすく丁寧に解説していきます!
これがわかればちょっとしたネットワークトラブルも直せるようになるので便利ですよ〜
DHCPとは何?【ネットワーク初心者向け】
まずは基本になる『DHCP』とは何か。
その前にIPアドレスをおさらいしましょう。
過去の記事でもまとめてあるので、詳しく知りたい人は是非読んで見てください!
【ネットワーク初心者向け】IPアドレスとは何?覚えておくと役に立つネットワークの知識!
IPアドレスとはネットワーク機器の『住所』のようなものです。
ネットワーク機器には必ず固有のIPアドレスというものが割り当てられます。
これは重複してはいけないルールになっています。
でも重複しないIPアドレスを10台パソコンがあれば10台分
100台あれば100台分設定していくのは大変ですよね?
だから『面倒だから割り振りも機械に任せてしまえ!』と誕生したのが『DHCP』です。
DHCPとは『Dynamic Host Configuration Protocol』の頭文字です。
このDHCPは自動で空いているIPアドレスを割り当てしていきます。
このIPアドレスを割り当てしてくれている機械のことを『DHCPサーバー』と言います。
でも一般的には『ルーター』がこの機能を兼ねていることが大半ですね。
普段意識しなくてもWifiに繋いだり、LANケーブルで接続するだけでインターネットが使えるようになるのは、このDHCPのおかげなのです!
DHCPと固定IPの違いとは?
DHCPとは『動的IP』とも呼ばれます。
『動的』つまり動くということですね。
自動的にIPが割り振られるのがDHCPの機能ですが、基本的には空いているIPを割り振るので必ず前回と同じものが割り振られるとは限りません。
ですからIPアドレスが固定されずに動いてしまうんですねー
この『IPが変わる』というのが固定IPとの違いです。
固定IPの場合はその名の通り、手動でIPアドレスを固定します。
そのため別のIPアドレスが割り振られる恐れは無くなります。
IP変わったら都合悪いことあんの?と思いますよね?
あるんですよね、これが。
ということでDHCPのメリットデメリットを解説していきます。
まずはメリットから
DHCPのメリットとは?
最大のメリットはやはり『自動で割り振ってくれる』ということ。
これによりネットワークの設定に詳しくなくてもwifiに繋いだり、LANケーブルに接続するだけでインターネットが使用可能になります。
- 設定が楽であること
- 管理が楽であること
ではデメリットは何か?
主に『動的』であることが挙げられます。
DHCPのデメリットとは?
DHCPの場合はDHCPサーバーがIPアドレスを割り当てるといいましたよね?
だから毎回同じIPアドレスが割り振られるわけではありません。
これが最大のデメリットです。
『IPアドレスが動く』ことでどのような悪影響があるの?
基本的にはDHCPの場合IPアドレスは空いている若い番号から割り振られます。
具体例を挙げるとAのパソコンが最初に割り振られたIPアドレスが192.168.1.2だったとします。
その場合次に接続されたBのパソコンのIPアドレスは192.168.1.3になります。
そしてAのパソコンが接続を切っている間にCのパソコンをDHCPで接続すると割り振られるIPは192.168.1.2になります。
その後Aのパソコンが再度DHCPで接続しようとすると『すでに192.168.1.2が埋まっている!』となるわけです。
そうなると他の空いているIPアドレスを探すしかありません。
順当にいけば192.168.1.4が割り振られますね。
ん?これの何が問題なの?と思いますよね。
たしかに普通にインターネットに接続するだけなら特に問題はありません。
ただし『IPアドレスを指定して通信しているようなソフト』を使っている場合は注意が必要です。
企業であればスキャナや販売管理ソフトなど意外と多いですね。
またサーバーもDHCPになっていて『急にサーバーに接続できなくなった!』みたいに言う人もいますね笑
固定IPにしておらずIPアドレスが変わる度に通信が出来なくなったら困りますよね。。
でも必ずしもDHCPが悪いというわけではないです。
というよりDHCPは便利な側面の方が多いのですが、環境に応じて一部の機器だけでも固定IPにする必要が出てきます。
よくあるのはサーバーだけ固定IPとかですかね。
誰でも接続できる
これは個人であっても企業であっても問題になる部分かと思います。
『無線LANにつなげたり、LANケーブルを差すだけインターネットにつながる設定がされる』ということは接続すれば誰でもネットワークに入れるということになります。
ですから企業などで仮に部外者が自分のPCにLANケーブルを差したり、無線LANに繋ぐとそれだけで社内のデータにアクセス出来てしまう可能性が出てきてしまうのです。
そういう意味でもDHCPではなく固定IPの方がセキュリティ上のリスクは低くなるとは言えます。
とはいえ無線LANの場合はパスワードがわからないと接続は出来ないのですが。
まとめ
いかがでしたか?
最後にデメリットも伝えましたが、数百人程度の企業であればDHCPは当たり前のように使われている仕組みです。
正直固定IPにしなくても他の方法でセキュリティを担保する仕組みはどれだけでもあります。
IPアドレスを自動で割り振ってくれるDHCPは本当に便利です。
『使わない!』という選択肢は少ないのかなと思います。
また『インターネットに繋がらない』などでお悩みの方。
このDHCPの機能によりうまくネットワーク情報が設定されていないこともあるので固定にするのも良いかもです。
DHCPと固定IPの違いを覚えておくだけでもパソコンのトラブルやネットワーク障害発生時には役に立つので、是非頭に入れておいてもらえると幸いです。